【FAQ】

Q ORC強化クラッチシリーズにはどんな種類がありますか?
A 大きく分けて、メタルシリーズ、LIGHTシリーズ、カーボンシリーズの3種類となります。
  POP UPクラッチパフォーマンスレーダーチャート

Q シングルクラッチとツインクラッチ、トリプルクラッチには主にどのような違いがありますか?
A それぞれ、ディスクの枚数が異なり枚数が増えれば増える程、伝達トルクが大きくなります。
但し、枚数が増えれば耐久性が上がるというものではありません。
※車両のエンジン出力及び使用用途に基づき選択して下さい。
  クラッチシリーズ推奨カテゴリー

Q ORCシリーズの309、409、559、709、1000Fとはそれぞれ何が違いますか?
A 主にディスクの外径及び枚数が異なります。型式は対応馬力を表す数値となります。
 
309→300馬力対応 ディスク外径 200mm
409→400馬力対応 ディスク外径 225mm
559→550馬力対応 ディスク外径 200mm
709→700馬力対応 ディスク外径 225mm
1000F→1000馬力対応 ディスク外径 200mm
  ※ディスク外径が小さければ小さい程エンジンレスポンスは良くなりますが、伝達トルクが低くなります。 逆にディスク外径が大きければ大きい程伝達トルクは大きくなりますが、外径が大きい程イナーシャー(慣性モーメント)が大きくなりクラッチの切れが若干悪くなる場合があります。

Q ディスクのダンパー付、ダンパー無の違いは何ですか?
A ディスクにダンパーが付いている事により半クラッチが使いやすくミッションからの振動を吸収出来ます。
逆にダンパーが付いていない場合はディスク単品の重量が軽くなりますので、
シフトフィーリング(切れ等)が向上しますが半クラッチが使いづらくなりミッションの攻撃性も高くなります。

Q 559と709の違いは何ですか?
A 対応馬力が異なる事になりディスクの大きさが違います。価格は同じですが、スリーブベアリングというものが559には付属されております。
600馬力以上出ているのであれば709をお薦めしますが、乗りやすさを求めるのであれば559をお薦め致します。

Q 変換キットが付属されている車両がありますが、付属されている車種と何が違いますか?
A 車両によりプル式というクラッチとプッシュ式というクラッチがあります。主な違いはプル式(引っ張って切るクラッチ)と
プッシュ式(押して切るクラッチ)の違いとなります。ORCクラッチの場合すべてプッシュ式のクラッチとなりますので
プルからプッシュに変換する為、変換キットが付属されております。

Q 静音タイプクラッチは何が違いますか?
A ORCクラッチの場合、メタルシリーズ、カーボンシリーズはすべてラグドライブ方式というクラッチとなります。
これはラグ(柱の意味。ORCではコネクトシャフト)にプレシャープレートの溝を引っ掛けてトルクを伝達させる方法です。
これは、クラッチを踏むとプレートが解放されプレッシャープレートとコネクトシャフトという部品が接触する事になり、
バックラッシ音(シャラシャラ音)が発生します。静音タイプとはこの音を小さくする為にフライホイール側にスプリングも設け、
プレッシャープレートの遊びを少なくする構造となっております。あくまで、消音ではありませんので音は完全に消えません。
バックラッシ音が発生しない構造では、純正クラッチで採用しているストラップドライブ方式があります。
これはクラッチカバーとプレッシャープレートを鉄材のストラップ(帯の意味)を介して固定し、トルクを伝達させる方法です。
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Q 高μタイプディスクとは何が違いますか?
A 409シリーズのみ設定されている高μディスクは通常に比べディスクの摩擦係数を高くする事により伝但し、
通常のディスクよりも半クラッチがシビアになり摩耗量も大きくなります。また、高い温度域では溶着性が高くなる性質も持っています。
主に競技専用で作られた摩材の為、ご使用の際には十分な注意が必要です。

Q ドリフトで使用しておりますが、クラッチは何を選べば良いですか?
A 車両スペックにもよりますが、馬力が400馬力以下であれば409シリーズをお薦めします。
400馬力以上の場合はツインクラッチをお薦めしますが、ミッションの攻撃性が高くなりますのでご了承下さい。

Q 耐久性の良いクラッチはどれですか?
A 使用用途、車両スペックにより耐久性は全く異なります。車両スペック及び使用用途に基づきクラッチを選択して下さい。
ディスクの枚数が増えれば耐久性が上がるというものではありませんのでご了承下さい。

Q ディスクの使用限界値はどのくらいですか?
A ORCクラッチの場合、ディスクの新品値は4.7mmとなります。(一部車種除く)
ディスクの使用限界値に関しては、クラッチ内部のパーツ総摩耗量が1mmを超えると圧着力が80%程低下する為、使用限界値の目安となります。
 
(例)  
シングルの場合 フライホイール摩耗量 0.1mm プレッシャープレート摩耗量 0.1mm ディスク1.2mm 総摩耗量 1.4mm
ツインの場合 フライホイール摩耗量 0.1mm プレッシャープレート摩耗量 0.1mm
ディスク(1)摩耗量0.7mm ミッドプレート摩耗量0.1mm ディスク(2)摩耗量0.6mm プレッシャープレート摩耗量 総摩耗量 1.6mm
  ※あくまで使用限界値の目安となりますので現品確認の上ご検討下さい。

Q クラッチの切れが悪いのですがどうしたら良いですか?
A クラッチ切れ不良の多い原因はクラッチ単品ではなく、レリーズの押し込み不足による原因で切れ不良が発生します。
切れが悪いと感じられた時はクラッチを分解する前にレリーズのストローク量を計り調整をお薦めします。
  レリーズシリンダーストローク量調整値
  PDFレリーズシリンダーのストローク調整

Q クラッチペダルが戻ってこないのですがどうしたら良いですか?
A この場合マスターシリンダーのリリーフポイントの位置がずれている可能性があります。
まずは、レリーズシリンダーのストローク調整と同時にマスターシリンダーのリリーフポイントの位置を調整をお薦め致します。
  マスターシリンダーロッドが長くなっていた時
  ストッパーボルトが長くなっていた時

Q 走行中ミッションから音がするのですが、何が原因ですか?
A ミッションからの異音がする主な原因は主にトルク型エンジンに多く、
強化クラッチを装着する事によりノーマルクラッチに対しセット重量が軽量化されミッションからの共振音 が発生する場合があります。
特にトルク型のエンジンの場合そのトルク領域で音が通常より大きく感じられる事があります。
推奨対策として粘度の高いミッションオイルをご使用いただく事でその共振音を緩和する事は出来ますが、
機械的な問題の為完全に消音する事は出来ませんのでご了承下さい。
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